Blog 社長ブログ
2013.11.30 軽トラ世界一決定戦 「GTCPハイゼット」エンジンブロー事件の真相③
第2話で、エンジン油温が134℃まで行っていたというお話しを致しました。
エンジンブローした原因の一つは、この油温にも有ったと思いますが、それ以上にネックとなっていたのがエンジンレイアウト。
通常の乗用車(エッセやミラなど)の場合は、同じKFエンジンでも、下の写真の様に垂直に搭載されております。
しかしハイゼットトラックのKFエンジンは、下の写真の様に70°ほど傾けて搭載されておりますorz
ちなみにキャリイ(DA63T)の場合は下の写真の様な感じで、ハイゼットに比べると若干垂直に近くなっています。
で、斜めに搭載されていることで、どうなるかと言いますと・・・。
①激しい横Gがかかる
②エンジンオイルが偏る
③ストレーナーの吸い口にオイルがなくなる
④ストレーナーからエアを吸う
⑤エンジンオイルがエンジン内の各部に供給されなくなる
⑥焼き付きを起こす
といったストーリーになるわけです。
もっとも、かかる横Gの大きさや時間によっては、焼き付きには至りません。
また、油温がもう少し低ければ、今回の横Gの大きさ、時間でも、焼き付かなかった可能性もあります。
が、今回の様にハイグリップタイヤを履かせて、スパ西浦モーターパークを1分13秒台のラップタイムで走行して、油温が134℃まで上がった場合は、焼き付いてしまうということはわかりました。
で、どうすれば良いかというと、大きな横Gが掛った場合でも、オイルがストレーナーの周辺から無くならないようにすればよいのです。
ちなみに、下の写真はストレーナーの様子です。
オイルフィルターの左に見えている、黒い筒状のものがそれです。
エンジンオイルは、このストレーナーの先端から吸われオイルポンプに行き、その後エンジン全体に行き渡るのです。
参考までに、キャリイ(DA63T)の場合は下の写真の様に金属性で、吸い口に茶こしが付いていますね~w
で、どう対策するかというと、吸い口の周辺を囲うような物(バッフル)を装着すれば良いのです。
イメージとしては下の写真の様な感じです。
説明のために段ボールで簡易的に作ってみましたが、実際はこれをスチールやアルミで製作して固定します。
こうする事で、激しい横Gが掛った際でも、バッフルの周辺からオイルが無くなること(=エア吸い)を防げるのです。
ということで近いうちにバッフルを製作して、エンジン載せ換えの際には装着したいと思いま~す。
乞うご期待!
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