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2014.03.19 新型キャリイ 納車と同時にコーナーウエイト測定~
本日、当社に新型キャリイ(DA16T)が納車されました!
当社に納車された軽トラは新弟子検査のごとく、まずコーナーウエイト(各輪の荷重配分)を測定されるのであります。
通常、1000分の1秒を争うレーシングカーなどはコーナーウエイト測定を行うのは常識でありますが、軽トラのコーナーウエイト測定を行うのは世界でも当社だけでしょうねw
さて、測定の結果を見てみましょう。
まずこちらは、空車状態です。
新型キャリイは、フロントタイヤがシート下に来た影響で、かなりフロントの重量が増えてしまいました。
このため前後重量配分は、61:39 となっています。
ちなみに、旧型キャリイ(DA63T)は、55:45 と、高性能スポーツカーに迫る好バランスでした。
おまけに、ハイゼットトラック(S201P)は、60:40 ですので、新型キャリイとほぼ同じですね。
さてここで、ドライバーが乗車した状態ではどうなるか見てみましょう。
右前のタイヤの荷重が増えているのは当然ですが、他に何か異変に気が付きませんか・・?
そう、左後の荷重を乗車前と見比べて下さい。
運転席にドライバーが乗車した時の方が、左後輪の荷重は減っています。
この結果から予想されることは・・・。
「左コーナーを勢い良く曲がると、左後輪が浮いて空転する」ということです。
純正サスペンションであれば、街中でも容易に左後輪が空転すると思われます。
また、ここまでバランスが悪いと、フルブレーキング時にも悪影響が出ることが懸念されますねぇ・・・。
さて話が長くなりましたが、こういった素性を理解した上でサスペンションを開発して行くのと、こういった事を知らずに作って行くのでは、出来上がって来る物には少なからず差が出ることは想像が付くと思います。
もっとも、軽トラにそこまで求める人がどれだけいるかはわかりませんが、このあたりは当社のこだわりとでも言いましょうか・・。
ともあれ、がんばって良いサスペンションを開発したいと思いますので、新型キャリイ乗りの方はご期待下さい!!
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