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2014.12.18 リーフスプリングの話(バネレート編)
旧サンバーを除くほとんどの軽トラックのリヤには、リーフスプリング(板バネ)が使用されています。
リーフスプリングは「サスペンションの構造が簡単になるためにコストダウンが図れる」とか、「重たい荷物を乗せた際に、車体に掛る荷重を分散できる」等々の理由で、軽トラには採用され続けています。
軽トラのリーフスプリングは通常3枚構造となっています。
最も長くてボディーに固定する物を第1リーフ(親バネ)と呼び、以下第2リーフ、第3リーフと短くなって行きます。
通常第1リーフと第2リーフは密着しており、この2本を一体としたスプリングの硬さが、一般的にリーフスプリングのバネレートとして表記されます。
純正リーフだと約3Kg/mmで、当社のリーフスプリングは3.5Kg/mm前後に設定してあります。
そして荷物を積むと第1&第2リーフがたわんで第3リーフに当たり、バネレートは3枚の合成レートに変わります。
3枚の合成レートは物によってまちまちですが、一般的に4~7Kg/mmです。
当社ダウンリーフの場合、通常走行時には第1&第2リーフで荷重を受けていますので、乗り心地がガチガチということはありません。
街乗り走行時は第1&第2スプリングに荷重を受け持ってもらい、重量物を積載した場合やロールが発生した場合やには第3リーフに働いてもらおうという基本思想で設計しております。
しかし世に出回っているダウンリーフスプリングの中には、通常走行時にも3枚のバネが密着している物もありますので、こういった物はすごく硬い乗り心地となってしまいます。
一般的な軽乗用車のリヤに、7Kg/mmなんて硬いコイルスプリングを入れたと考えれば、そのガチガチ具合が想像出来ると思います・・。
ダウンリーフだから硬いと思いこんでいらっしゃる方がいますが、一概にそうとは言えないものなのです。
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