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キャリイ(DA16T) キャリイ(DA63T) 駆動系(ミッション、クラッチ、フライホイール)

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2015.01.15 キャリイ(DA63T/DA16T)のファイナルギヤのお話し④

前回の第3話まで、ファイナルギヤを流用すると最高速が伸びる(高速道路走行時の回転数が下がる)と、メリットだけに注目したお話しをしてきました。


しかし、メリットばかりではないので、本日はそのへんについてお話しします。


①スピードメーターが狂う


キャリイの速度センサーはミッションの出口の所に付いています。


IMGP1748.jpg


このためファイナルを交換した場合はスピードメーターが狂ってしまいます。


IMGP6338.jpg


例えばファイナルのギヤ比を10%高速側のものに変更した場合、実際に100Kmで走行していても、スピードメーターは90Kmを差すことになります。


対策としては、スピードメーターの所にシールなどの目印を貼っておくしかありませんw





②トルクが落ちる


これは例えるならテコの原理の様なものです。


距離を取るか、力を取るか、と言えばわかりやすでしょうか。


現実に起こり得る事例で例えると、DA63T初期型で80Km走行時にエンジン回転数が4200rpmだったとします。


DSCN3508.jpg


この車両に10型のファイナルを装着すると、80Km走行時のエンジン回転数は約3300rpmとなります。


勾配が無い平地の定常走行であれば良いのですが、登り坂や、追い越しをしようとした場合、恐らくアクセルを踏み込んでもなかなか加速してくれません。(ターボの場合は加速しますがNAだとかなり厳しいです)


少し勾配があるような所だと、5速では走れず4速で走らざるを得なくなる場合もあるでしょう。


また、3速AT車で高速側のファイナルに変更すると、1速→2速、2速→3速間のギヤ比がかけ離れることになりますので、変速した際になかなか加速しないといった現象もおきてしまいます。


ファイナル交換は上手くハマれば快適であることは間違いありませんが、以上のポイントを良く理解した上で行なうようにして下さ~い♪

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