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キャリイ(DA63T) 駆動系(ミッション、クラッチ、フライホイール)
2015.10.12 キャリイ(DA63T)デモカーのLSDをオーバーホール その1
当社のキャリイターボ(DA63T)デモカーのLSDの効きが落ちて来たので、オーバーホールすることに致しました。
使用しているLSDは「クスコのタイプRS 1.5way」ですが、オーバーホールの概要ならびに、約3年使用してみた感想もご紹介していきたいと思います。
まずはこのLSD、新品時のイニシャルトルクは約3Kgとなっています。
クスコのタイプRSは、比較的イニシャルが落ちにくい(とクスコさんが言ってます)ですが、やっぱり落ちるものは落ちます。
で、今回イニシャルを測定してみると約1Kgまで落ちていました。
ここまで落ちると、街中を走行していてもほとんどロックは体感できません(曲がり角で、"ザザザ"とか、"キュルキュル"とか言わなくなります)。
サーキット走行においても、状況によってはイン側のタイヤが空転しますし、ドリフトも飛距離が全く出なくなります。
そこで今回は、イニシャルを10Kgまでアップさせるべく、オーバーホールしました。
まずは、LSDのリングギヤとフタを外します。
するとプレートが現れます。
キャリイ用は全部で14枚のプレートが入っていますが、これらを全てケースから出します。
内爪のプレートと、外爪のプレートが有りますが、わかり易く言うと内爪が右タイヤに、外爪が左タイヤにつながっています。
イニシャルトルクとは静止状態で、内爪と外爪が接触する強さと考えればわかりやすいかと思います。
このイニシャルに加えて、アクセルを踏んだ時にはガツンとLSDがロック(内爪のプレートと外爪のプレートが密着)することになります。
イニシャルを上げる作業については、次回ご紹介して行きたいと思います。
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