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キャリイ(DA63T) 排気系(マフラー) 諸元データ 軽トラ全般

2015.11.09 キャリイ(DA63T)の中古車を買うなら何型が良いのか?①
平成25年8月で生産を終了した キャリイ(DA63T)。
新型が出てから2年以上が経つわけですが、新型キャリイ(DA16T)がフルキャブ(ショートホイールベース)になってしまったこともあり、セミキャブ(ロングホイールベース)であるDA63Tは、そのルックスやコーナリング性能の高さから、存在価値が無くなるところか根強い人気が残っていると言えるでしょう。
さて本日ですが、はるばる山形県よりお客様がご相談のために来社されました。
ここ静岡県では、なかなかお目にかかれない庄内ナンバーを見てちょっと興奮w
さてこのお客様、近々軽トラを購入したいとのことですが、チョイスした車種はキャリイ(DA63T)。
ゆくゆくはボルトオンターボを装着したいとのことでしたので、ボルトオンターボの特徴をご説明したり、同乗で体感をしていただきました。
その話しの流れで登場したのが、キャリイ(DA63T)は何型(何年式のモデル)が良いのか?という事でした。
いろんな観点でお話しが出来るのですが、思い付いた順に・・・。
①ファイナルギヤ
以前のブログで書かせていただきましたが、DA63Tの5MT車は下記のようにファイナルギヤが大きく変わっております。
初期型、中期型・・・6.83
7~10型・・・5.375
7~10型の方が、速度が伸びるファイナルが付いていることになりますが、初中期型だと速度が全く出ないかと言うと、そんなことはありません。
ミッション本体が全く変わっているため、最高速度はほぼ同じになります。
しかし流用という観点から見ますと、
a)初中期型に、7~10型のファイナルを装着する → 速度が伸びるファイナルになる(高速道路での回転数が下がる)
b)7~10型に、初中期型のファイナルを装着する → 速度が伸びないファイナルになる
と、ファイナルだけに着目をすると、初中期はいろいろとチューンが出来る可能性を秘めていることがわかります。
ただ、7~10型の車両も、新型キャリイ(DA16T)のファイナル5.125を使用すれば、若干は伸びる設定も出来ます。
②触媒レス
まずは触媒を外すと道路運送車両法違反となりますので、あくまでもサーキット走行専用のお話しと解釈下さい。
キャリイDA63Tは9型以降の車両には、下の画像の様に触媒の後ろにもO2センサーが付いています。(触媒の前には全モデルともO2センサーが付いています)
この触媒後ろのO2センサーがクセモノでして、触媒レスにすると排ガスの異常を検知してしまい、エンジンチェックランプが点灯してしまいます。
これは、ハイゼットトラック(S201P/S211P)で、触媒レスのマフラーに変更した際にチェックランプが点くのも全く同じことでして、以下に説明しますようにパワーがダウンします。
エンジンチェックランプが点灯すると、一般的にフェイルセーフ機能(エンジンが壊れないように安全方向に制御する機能)が働きますので、パワーを落とすようECUが作動します。
しかし、この触媒後ろのO2センサーが無いDA63Tの初期~8型は、触媒レスにしても普通に走行することが可能なのです。
ちなみに当社では、触媒レスタイプのフロントパイプでパワーチェックをしたことがありますが、実際にパワーは上がります。
ただ繰り返しになりますが、触媒レスは違法ですので、やるならばサーキットの中だけにして下さいね~。
では長くなってきたので、続編の②はまた後日!
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