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キャリイ(DA16T) サスペンション 駆動系(ミッション、クラッチ、フライホイール) 駆動系(LSD)
2015.12.19 デモカーキャリイ(DA16T) オートランド作手テスト走行 第2話(LSD編)
6月のKトラワールドシリーズRd.2以降に新開発した、キャリイDA16Tのパーツの効果やフィーリングを確認するために、オートランド作手に持ち込んで確認テストを行いました。
その走行レポート、第2回目になります。
第2話では、軽トラでのスポーツ走行時のLSDの必要性についてお話しします。
LSDの必要度合は、足回りのセッティングによっても大きく変わって来ます。
極論を言えば、リヤ駆動の場合はリヤのイン側が空転しないのであればLSD無くても差支えありません。
しかし今回のステージとなったオートランド作手は、ストレート区間を除くと常に横Gが掛かっているサーキット。
しかもトップターンのヘヤピンや最終コーナーはRが小さいので、これらのコーナーに限っては間違いなくインリフト(空転)してしまいますが、それらのコーナー以外は何とかなる場合もあります。
さて、当社デモカーのキャリイDA16Tはの足回りの仕様ですが、前回走行した6月から比較すると
Frスプリング : 9K→12K
Rrリーフスプリング : 3.6K→8K
Frキャンバー角 ネガ1°: →ネガ4°
と、かなりハードな方向に変化しております。
上記より予想される事としては
「ロールしにくくなる」
↓
「リヤがインリフトしにくくなる」
↓
「LSDが無くてもあまり影響は出ないのではないか」
と思っていたのですが甘かった・・・。
「フロントのキャンパー4°とタイヤ(RE71R)のおかげで、予想以上にフロントのグリップが上がったこともあり、やっぱりある程度のロールが発生」
↓
「リヤの8Kのスプリングはストロークが短いために、微妙にインリフト」(イメージとしては1cmくらい浮いている感じw)
↓
「結果、2コーナー次の左の緩いコーナー、その次の左90R、トップターン、最終コーナーと、ほとんどのコーナーでリヤのイン側が空転」
※このへん、全部空転
結局、7割くらいの区間で全く駆動力が伝わらないという最悪の事態になり、ベストタイムは35.793。
6月よりも0.15秒タイムダウン・・orz
これで本日は糸冬了~
かと思いきや、当社デモカーのキャリイDA16Tは4WD車だった~!
ここで4WDスイッチをポチっとな。
するとあ~ら不思議、全てのコーナーの空転が止まりました~w
「最初から4WDにすりゃあいいじゃん」という声が聞こえて来ますが、4WDで走行すると明らかに駆動ロスが出て、2WDよりは基本的に遅くなります。
また4WDで走行すると、コーナーではアンダーが強くなります。
これらの事情と、空転するという事情を相殺しないといけませんので、4WD車の場合はケースバイケースでどちらにした方がタイムが出るかはわかりません。(コース、サスペンション、タイヤ、路面状況、等々の条件によります)
しかし今回の場合は、4WDにした方が明らかに上り坂では加速しました。
結果、ベストタイムは34.918まで伸びました。
6月のベストを0.7秒更新っ!
さて、LSDについての必要性を申し上げますと、タイムを狙うのであればやっぱり必要です。
はい。
しかし今回のお話しから、LSDの無い2WD車でタイムを出す方法が見えて来ると思います。
・Frは少し高めのバネレートにし、出来ればスタビも併用し、ロールを抑える
・Rrはインリフトしにくい様に、ある程度ストロークの有るリーフスプリングを使用する(当社だと標準の5cmダウンリーフ)
さて、来シーズンのKトラワールドシリーズでは、NA車は3つのクラスに分ける予定です。
そのうち最も改造範囲の狭いクラスでは、LSDの装着を禁止しますので、LSD無し車両同志で、LSDが無いなりのテクニックを競う楽しさも味わえると思います。
今回のブログを読んで車両を作ったのと、何も考えずに作ったのでは、作手では1秒くらいの差が出るかもしれませんね。
Kトラワールドシリーズに参戦しない方も、どうぞご参考に!
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