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2016.11.29 新型エブリイ(DA17V)にLSD装着っ!
当社としては珍しい(全国的にも珍しい?)、エブリイ(DA17V)へのLSD装着を行いました。
キャリイとエブリイのLSDは共通だと思っている方が多いと思うのですが、実はデフのサイズが違うため、LSDも全くの別物なのです。
ではエブリイへのLSD装着作業の様子を、キャリイとの相違点に注目しながらご紹介しましょう。
まず、装着するのはクスコのLSDタイプRS 2WAYになります。
取付けに当たっては、純正のサイドベアリング2個を新品で準備する必要があります。
車両の方は、まずはドラムを外します。この様にボルトをねじ込んで行けばドラムが浮いて来て外れます。
ドラムが外れたところです。
次いで、ドラシャASSYをホーシングに固定しているボルト(写真真ん中の黄色い物)を、片側4本ずつ外します。
エブリイは上の写真の様にドラムブレーキ側にボルトで固定されていますが、キャリイは少し異なって裏側(デフ側)にナットで固定されています。
そしてボルトを取り外したところです。
次いでドラムの裏側にあるブレーキラインを外します。
スライディングハンマーを使い、ドラシャを抜きます。
シャフトが抜けました。
続いてデフオイルを抜き、ペラシャを外し、デフキャリアのボルト8本を外します。
シールカッターを使い、デフキャリアとホーシングを接着しているシールを分離します。
キャリアをホーシングから抜き取ります。
これがエブリイのノーマルデフになります。
デフ本体をキャリアから外したところです。
LSDに別途準備した新品サイドベアリングを圧入します。
ノーマルデフからリングギヤを外して、LSDに移植します。
そしてキャリイとエブリイの最大の相違点は、バックラッシュの調整方法。
キャリイはサイドベアリングの外側にシムが入っており、その厚さを変えることで調整を行いました。
しかしエブリイのデフにはシムが無く、両側にあるホルダーを締め込んで行って調整します。
バックラッシュ調整の段階で、キャリイは適切な厚さのシムが無いと作業が止まってしまいますが、エブリイにはその心配が無いので良いですね。
バックラッシュの調整が完了したら、取り外したのと逆の順番で組み付けになりますが、ホーシングとデフキャリアの合わせ面に付いた古いシールはキレイに取り除きましょう。
合わせ面にシール材を塗布し、デフキャリアを取り付けます。
シャフト周りも取り外した時の逆に作業します。
あっ、デフオイルの注入とブレーキのエア抜き作業も忘れずに行って下さい。
装着後街中を軽く試走しましたが、小気味良くLSDが効いていて気持ち良いですね~。
砂利駐車場でゆっくり円旋回すると、イン側タイヤが砂利を掘った跡がデフの効きを物語っておりました。
雪道、砂利道、林道、農道などを走行する機会の多い方、軽トラワールドシリーズに参加する方、LSDは絶対オススメですよ~!
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