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2024.07.20 リフトアップ車は避けて通れない『直前直左』問題とは?
「リフトアップした車両で車検を通そうとしたら『直前直左』で引っ掛かった!」なんて言葉を耳にしたことがある人も多いと思います。
今回はこの『直前直左』についてお話ししたいと思います。
道路運送車両法では「運転席に座った時に、自動車の前面及び左側面に接する高さ1m、直径0.3mの円柱を確認できること」と書かれています。
これは車両のすぐ前やすぐ左に子供がいた場合に、運転手が子供を確認できず巻き込み事故が発生するのを防止するために制定されている法規になりますが、この法規のことを一般的に『直前直左』と呼んでいます。
ローダウンした場合は円柱が見えやすくなるなるのでこの問題は発生しませんで、40mmダウンのスーパーキャリイの左前角に円柱を置いて、
運転席の目線から左前を見ると、しっかりと円柱が見えます。
一方2インチアップしたスーパーキャリイの左前角に円柱を置いて、
先ほどと同じく運転席の目線から左前を見ると、このように円柱が見えなくなります。
この状態だと車検に通りませんので、何らかの対策が必要になるわけです。
そこでこの死角を確認できるようにするため、サイドアンダーミラーというアイテムを使います。
サイドアンダーミラーはこのように、助手席側ミラーの下側にビスで固定して使います。(※両面テープだけで簡易的に固定する方法だと車検には通りません)
あらためて運転席からサイドアンダーミラーを見てみると、
このように円柱がしっかりと確認できます。
ちなみに車検場の検査員の身長が200cmあったらサイドアンダーミラーが無くても直接円柱を確認できるかも知れませんが(笑)、一般的には2インチリフトアップした場合にはサイドアンダーミラーを設置するなどの対策が必要になると思っておいて下さい。
注)1インチアップの場合は左前部がぎりぎり直視できるため補助ミラーを取り付けなくとも基本的に車検に通ります。ただし各軽自動車検査協会によって解釈が異なるため、補助ミラーの装着を指示される場合があります。1インチアップ車両の直前直左対策について不安をお持ちの方は、管轄の軽自動車検査協会までご確認ください。
注)3インチ以上リフトアップすると直前にも死角が発生してきます。この場合は当サイドアンダーミラーだけでは全ての死角をカバーしきれないのでご注意ください。
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