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2024.08.31 デフのオイル滲み発生時にオイルシールを交換しても直らない理由
キャリイ(DA63T/16T)は走行距離が10万キロを超えたあたりから、リヤデフ周りがオイルミストで汚れて来る場合があります。
これはデフの前側のオイルシール(下画像矢印の物)の劣化により、この部分から滲み出て来たデフオイルが走行風で後方に飛び散り、デフキャリアをオイルでしっとりと濡らしてしまうからです。
このオイル漏れの修理をするためには、デフ前側のオイルシールを交換するのですが、オイルシールを交換したにもかかわらずオイル漏れが止まらなかったという話しを時々耳にします。
こういう場合は、オイルシールに接触している相手部品であるコンパニオンフランジ(下画像矢印の物)
側に問題があります。
走行距離が伸びた車両から取り外したフランジをよく見てみると、オイルシール接触部が摩耗して筋が出来ているのがわかります。
この摩耗した筋が原因で、オイルシールだけを新品にしてもデフオイルが再度滲み出て来てしまうのです。
ということで、リヤデフにオイル滲みが発生している場合は、オイルシールだけでなくコンパニオンフランジも同時に交換されることをお奨め致します。
※弊社では基本的にデフのオイルシールおよびコンパニオンフランジの交換修理作業は承っておりません。お近くのディーラーまたは修理工場にご依頼ください。
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