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2024.11.14 純正形状スプリング組付け作業時の意外な注意点とは?

弊社で発売している純正形状スプリングには「強化スプリング」と「1インチアップスプリング」がありますが、これらのスプリング組付時に注意してもらいたいポイントがあります。

まずは部品構成を確認するために、フロントストラット(ショック&スプリング)を分解した画像がこちらです。(今回問題となるアッパーマウント周辺をアップで写してあります)

IMG_0472.jpg


そして今回主役となる2部品がこちら。左がスプリングアッパーシートで、右が樹脂ベアリングになります。

IMG_0473.jpg


主役の紹介を終えたところで組み立ての様子を見て行きましょう。

まずは特殊工具のスプリングコンプレッサを使用して、スプリングを縮めます。

IMG_0426.jpg


そしてショックアブソーバーに縮めたスプリングをセットします。

IMG_0428.jpg


スプリングの上にアッパーシートを置きます。

IMG_0429.jpg


その上に樹脂ベアリングをセットします。

IMG_0433.jpg


アッパーマウントを取り付けてトップナットを締めて組立て完了です。

IMG_0436.jpg

さて上の画像のどこかに問題点が写っておりましたが、わかりましたでしょうか?

では解説します。

樹脂ベアリングには下の画像の様な突起があります。

IMG_04741.jpg


この突起は、スプリングアッパーシート中央の穴に落とし込んで組み付ける必要があります。

IMG_04751.jpg


ぴったりとはまると、この様に樹脂ベアリングとアッパーシートは密着します。

IMG_0476.jpg


しかしセンターが少しでもずれていると、このように樹脂ベアリングがアッパーシートに乗り上げた状態となります。

IMG_0477.jpg


樹脂ベアリングがアッパーシートに乗り上げた状態を真上から見てみると、樹脂ベアリングのセンターとアッパーシートのセンターがずれているのがわかりますでしょうか。

IMG_0433.jpg

センターが出て突起がちゃんとはまっていると、このように樹脂ベアリングはアッパーシートのど真ん中に来ます。

IMG_0434.jpg

アッパーシートのセンター穴に樹脂ベアリングがきちんはまっていないと、ステアリングを切った際にショック全体がスムーズに回転しなくなるため、バネ周りから異音が出るといった不具合が発生します。

このミスは意外と起こりがちなので、純正形状スプリングの組み換え作業時には十分ご注意下さい。

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